スカイウォーカーの夜明け 宇宙船やビークル(戦闘機、乗り物)のデザイン、戦闘シーン批評

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このページではスターウォーズ:スカイウォーカーの夜明けに登場する宇宙船やビークル(戦闘機、乗り物)のデザインの批評をしています。批判的なものが多いですが、スターウォーズを40年以上愛する人間が書いたものなので最後まで読んでもらえればと思います。

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宇宙船やビークル(戦闘機、乗り物)のデザイン批評

登場する宇宙船やビークル(戦闘機、乗り物)のデザインではクリエイティブなところが目立たない。というよりも、クリエイティブだとメイキングなどではわかる部分もあるのだが、本編中にあまりピンとくるフォルムが映りません。

オリジナルトリロジーの宇宙船やビークル

オリジナルトリロジー(新たなる希望、帝国の逆襲、ジェダイの帰還)に出てくる独走性のある新鮮さを感じるデザインがないように見えます。

・新たなる希望から帝国の逆襲になって登場する、スノースピーダー、AT-ATスノーウォーカー。
・雲の惑星べスピンで登場するクラウドカー、ボバ・フェットが乗るスレーヴ1。
・帝国の逆襲ラストに登場する病院船(リデンプション)。
・高速で森を疾走するスピーダーバイク。
・モン・カラマリ族が設計した観光用の客船を軍事用に改修したRIBERTYやHOME ONE。

といったユニークで夢が膨らむシチュエーションも相まって、ビークルや宇宙船がスクリーンにインパクトのあるアングルで登場するため、見ているだけでモチベーションが上がります。

スカイウォーカーの夜明けの宇宙船やビークル

一方スカイウォーカーの夜明けでは、そのような記憶に残る造詣がそのような形ではスクリーンに映りません。

・インペリアル級スターデストロイヤーの形を若干変え、赤のペイントやアキシャル・スーパーレーザーを追加したジストン級スターデストロイヤー。
・B-wingやミレニアムファルコンのような左右非対称の海上用ビークルのSEA SKIFF。
・誰にでも思いつくような形のスピーダーでさえないキャタピラのの中に搭乗部分があるTREADABLE。
・オリジナルプリクエルのものを今の解釈を入れてスタイリッシュにしただけの中途半端な戦闘機群。
・ラルフ・マクウォリー(Ralph McQuarrie)がデザインした形をベースに基本形は変えずに、細部を調整、今っぽいギミックを追加したもの(T70 X-wing等)

以上のビークル達は、アメトイや模型キットになっても欲しいと思えるものは数えるほどしかないです。それだとデザイン面ではその程度の仕事しかしていないという評価になります。

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制作者側に恐怖心を植え付けたプリクエルのビークルデザイン

このようなデザインになった原因のとして、プリクエルの宇宙船やビークルで起きたデザインに対するファンの批判がある。

プリクエルでは旧三部作の直線的で使用感のあるデザインを一新し、クラシックカーのようなデザインや、曲線が多用されたデザインなども登場し、ファンから不評だった。チーフデザイナーのダグ・チャンが悪者として批判されたこともありました。

そのような過去のある大作SF映画である今シリーズは、新しいことはご法度までとはいかないものの、足を踏み入れるのを躊躇してしまう苦い経験がルーカスフィルム内部にあることは確かだ。それゆえ前述のオリジナルのデザインから脱却できず自由な発想が乏しい質が低下したビークルの造形になってしまったとファンには思われても仕方がないです。

にしても、もう少しやりようがあったと思う。今はオリジナルトリロジーのころと違ってSF映画に対して観客の目が肥えているからという考えもあるが、映像に出てこないという点も疑問が残ります。

盛り上がらない戦闘シーンやドッグファイトに焦点をあてたシーンが皆無

ミレニアムファルコンやタイファイターなどのビークルのドッグファイトが迫力はあるものの、どこかアッサリとしているところです。見ていてあまり興奮しない感じになってしまっていて淡々としているのです。シチュエーションにしてもエピソード8で見た感じのドッグファイトだったり、やられ方がエピソード7と似ていたり、ドッグファイトのパターン構成に新鮮味もなければ、戦場のシチュエーションにも面白味や特徴が薄い印象です。

フォースの覚醒の時のファルコンとタイファイターの脱出劇や、第二デススターの内部に入り込んでいくファルコンやXウイングとタイファイターとのチェイスシーンを超えるものがありません。

そういった演出はストーリー上は必要ないシーンとも考えられますが、この作品はエピソードⅨです。スカイウォーカーサーガの最後を飾る作品なのです。その作品の中ではすべての要素をレベルアップさせてほしかったと思うのは私だけでしょうか?

苦戦を強いられたのはわかるが最後のエピソード9である

まぁJJも好き放題やられた最後のジェダイの後始末を丸投げされて大変だったと思いますが、そこは公開日を伸ばして、さらに完成度を挙げるなりしてしっかりとやってほしかった!数十年ファンだったいちファンとしては痛烈に思います!

オリジナルトリロジー制作時に比べ今はCGの表現力も上がっているし、昔の模型を使った特撮に比べればリソースや時間も省力化できるのだから、なおさら情報量の多い魅力の詰まったシーンを、頭に最初に思い描いた世界観を実現しやすくなっているはずです。

スターウォーズには大切な要素だった宇宙船や戦闘機の戦い

前作の影響で語らなければいけないことが多く、1つのシーンに避ける時間がないということもあるかもしれません。しかし、であればなおさらわかりやすいインパクトのあるシチュエーション、飛行機、乗り物や戦艦の新しさを感じる戦い方を模索する必要があると思うのです。

時間が短いからできないということは映画史上なかったと思います。時間が短くても十分見ごたえやインパクトのあるシーンを盛り込むことは可能です。無駄を極限までそぎ落とし、映るシーンは細心の注意を払い、シーンが変わるほどに興奮度が上がっていく映画です。それくらい最終話であるエピソード9、スカイウォーカーの夜明けはやってほしかったと思うのは私だけでしょうか?

スカイウォーカーの夜明けに必要だった空中戦やスペースバトルとは?

宇宙空間や大気圏内のドッグファイトにかかわらず、往年のスターウォーズファンが求めるものは、前作を上回る戦闘の面白さとリアリティー、それにそこに実在しているのでは?と感じる説得力です。シークエルは特筆すべき、ヴィークルが登場する戦闘シーンがあまりありません。

最後の惑星エクセゴルでの空中戦にしても、シス艦隊のほうが数で圧倒しています。あそこまで圧倒的な数の差があった戦いが今まであったでしょうか?エピソード3シスの復讐、エピソード6ジェダイの帰還でさえ、あそこまで兵力の差はなかったと思います。

拮抗していなくても、劣勢な中アイデアやエースパイロットのテクニックで、技巧を凝らしながら撃墜して敵艦隊を打ち負かしていく、ぎりぎりの感じが見ている観客の心をつかむのです。敵を見たことないくらいの数で出して、どうだ?この圧倒的な数は?感動するだろ?と言われても幼稚な演出だなとしか思えません。

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