みずほ銀行システム障害頻発!原因と歴史、メーカー考察、スタートが重要だった?

生活情報

再びみずほ銀行で大規模なシステム障害が2021年8月20日に発生し、このトラブルによって紛失カードの処理ができず、不正な引き出しも発生したとの報道もあります。

さて、みずほ銀行はこれまでにも大きなシステム障害を何度か起こしているので、これまでの歴史などからシステム開発のメーカーなど原因を色々探ってみることにしました。

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みずほ銀行がこれまで起こしてきた過去の大型システム障害の歴史

みずほ銀行は過去に数々のシステム障害を起こした歴史があり、今回の8月20日の大型トラブルでは店頭窓口で対応する入出金や送金がシステムで処理できなくなっていたそうです。

原因を調査したところ、サーバー自身の故障でバックアップがうまくいかなかったことが判明したようで、8月23日にも130台のATMが使用できない問題も発生してしまい、これはネットワークの故障が原因だったようです。

ただ詳細は9月10日時点で不明とのことです。幸い店舗すべてのATMが止まるという事態にはならず、大きなトラブルにはなりませんでした。

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2002年の合併当日からシステム障害は、複数の業者の統合が原因?

みずほ銀行は2002年4月1日に誕生しましたが、システムはそれまでの銀行の業者のものを複雑に統合していて、その合併当日にシステムエラーによってATMに障害が発生しました。

このトラブルについては、社会の事故や不祥事などの失敗を検証・解明し、のちの防止に役立てようとする非営利の学術団体、失敗学会も調査してデータベースにまとめています。

それによると銀行側が主導権争いをするなどでシステムの整備やテストが間にあわず、その上統合日を4月1日(実稼働が年間で最大となる時期)だったことが大きいそうです。

2011年3月には東北地方太平洋沖地震による被害への義援金振り込みに処理が集中し、
現在のみずほ銀行に再編するきっかけとなるシステム障害が発生しました。

2021年2月~3月の連続システム障害が発生、報告書には原因不明のまま

2021年にはシステム障害が頻発しました、みずほフィナンシャルグループの報告書に詳細が記されていますので、そちらを参考にしていますが、原因は特定できなかったようです。

そして後述するように2019年には基幹システムも「MINORI」に更新されましたが、2021年には2月28日、3月3日、3月7日、3月12日と立て続けにトラブルが発生しています。

なお、このトラブルは同一のシステムを使うみずほ信託銀行では発生していないようです。

止まらないシステム障害の始まりは2月28日のトラブルから

この一連のシステム障害で最大だったものが2月28日に発生した1度目のもの、定期預金のデータ移行をしたことで月末取引とともに処理量が多くなり、DBの容量オーバーが発生しました。

その後、エラーにより取り消し処理をしようとしたら取り消しに必要なデータがないので失敗→後処理で負荷を軽減するため一部のシステム閉鎖、と発展し、多数のATMでカード通帳取り込みという大規模なエラーが発生してしまいました。

3月3日にはハードウェア(ネットワークカード)が不具合を起こしネットワークが途切れる現象が発生、ネットワークが切れたのは仕様上の不運のようです。

3月7日にはカードローンに延滞利息を適用する機能を入れる処理が不完全なため発生しました。

3月12日はストレージ装置の通信機器が故障したことが原因で送金処理が止まりました。

みずほ銀行のシステム障害の原因となるメーカーとシステムの変遷

みずほ銀行のシステム障害の原因について考察する前に、現在のみずほ銀行がどのようにしてできたかをシステムのメーカーとともに振り返りましょう。

みずほ銀行は第一勧業銀行、富士銀行、日本興業銀行の3行が2段階の合併を経て誕生した銀行です。

合併前のコンピューターの基幹システムについては第一勧業銀行が富士通の「STEPS」、富士銀行がIBMの「TOP」、日本興業銀行が日立の「C-base」といった製品を使用していました。

みずほホールディングスで始まった2002年の合併再編

上記の3行は1999年8月20日に記者会見をして、経営統合することを発表しました。2000年9月29日には「みずほホールディングス」を設立し、3行はこの傘下に入ります。

そして2002年4月1日、3行は合併し、3行のコンシューマバンキング部門は第一勧業銀行をベースに「みずほ銀行」としました。

また3行のコーポレートバンキング部門は日本興業銀行をベース(事業、本店など)に富士銀行が吸収合併(日本興業銀行が普通銀行でないため)して「みずほコーポレート銀行」としました。

合併当時は旧銀行の支店に合わせたシステムをそのまま使っており、各システムはリレーコンピュータでつないでいたそうで、2004年12月にはみずほ銀行の基幹となるシステムは富士通の「STEPS」に合わせたようです。

大規模システム障害を契機に2013年みずほ銀行に一本化の道へ

2011年3月に上記の大規模システム障害を起こしたことをきっかけに、ガバナンス強化策として銀行を再編することになりました。

2002年に再編された「みずほ銀行」と「みずほコーポレート銀行」が2013年7月1日に合併し、現在のみずほ銀行ができました。

2019年には、上記の再編に合わせてシステムも1本化、コードは引き継がず8年かけて開発した新規である「MINORI」に刷新しました。

この名称は「Mizuho INnovative OpeRation & Information system」からとったとのことで、また、同じ系列会社であるみずほ信託銀行もこのシステムになりました。

みずほ銀行のシステム統合時の失敗がシステム障害の原因?

みずほ銀行のトラブルは直接的な原因はすべて異なりますが、予備切り替えやバックアップ、システムの復旧ルーチンがよくないことが共通で挙げられ、最大の原因としてシステム統合時からのシステム設計に不備があったこととされています。

銀行側がどこも主張が激しく、旧システムを残しておきたいという主張でまともに機能せず、さらにNTTデータまで加わったことでベンダーが主導権を握ってしまったようです。

またベンダーも銀行という大口顧客へシステムを売りたいという考えもあり、どこも譲らなかったという話もあります。

そのため「MNORI」は当初2016年春になるはずだった統合が遅れた上、旧3システムの名残が同等に残っているらしいのです。

みずほ銀行システム障害はどうして多い?

システム障害が多いことについては、これまでの理由に加え、稼働してからシステムに関係する社員を減らしているということが取材で判明しています。

それゆえにシステムの全容をつかむのがほぼ不可能になり、考えられる状況やシステムの仕様を取りこぼすことも多くなっているのでしょう。

また、サービスごとの分割が裏目に出ている(1箇所間違いがあると場合によっては同じような処理をしている複数個所を洗い出す必要が出てくる、など)という説もあります。

みずほ銀行では頻発したシステム障害、同様の合併をした三菱UFJは優秀!

みずほ銀行においては頻発したシステム障害ですが、同様の合併の三菱UFJは優秀で2006年の「三菱東京UFJ」発足時に対策し、三菱のシステムをベースに作ったためか目立ったトラブルが起こっていないようです。

UFJは救済される側となったため、三菱に片寄するのは自然な流れだったようで、同じく合併した三井住友は2003年11月20日に全銀システムの制御を誤ったトラブル以外に大きなトラブルを起こしていません。

こちらは住友のシステムをベースに作り、2001年にさくら銀行、2003年にわかしお銀行を片寄せしたようで、さくら銀行を救済する形式となったため、これも自然な流れといえるようで、2024年に新システムに移行する予定のようです。

システム障害を起こさないためには合併時の最初のスタートが超重要だった

システムというものは最初の構築に失敗すると後々大変なことになると言われていて、そのため合併時の最初のスタートが超重要だと言います。

みずほ銀行でシステム障害が頻発するのも、合併時にそれぞれの銀行やシステムのメーカーの主導権争いで、運用はこちらシステムはこっちとベンダーに言われるままに作ったことが原因と言われています。

このままでは20年、30年先にもシステム障害は続くとも言われていて、世論からの評価が下がった平井大臣も、最初のスタートが重要との姿勢を見せた意味では、正しいのではないかと言う人もいます。

みずほ銀行のシステム障害は報告書で原因特定できず、新たなシステム障害も

みずほ銀行は2021年の一連のシステム障害について8月31日に金融庁に向けて報告書を提出しましたが、原因は特定できないままでした。

そんな中9月6日にもまたもやシステム障害が起こり、原因はハードウェアの故障とのことでしたが、バックアップが作動せず復旧の手順もなかったとのことです。

1時間ほどで復旧しましたが、100台ほどのATMとインターネットバンキングが使用できなくなりました。8月に続いて相次ぐハード故障による障害は利用者にも不安が広がっているようです。

みずほ銀行システム障害のまとめ

現在もシステム障害解消の見通しは立っていないことから、金融庁は行政処分を出す方向で検討を進めているようで、みずほ銀行には迅速で抜本的な対策が求められているようです。

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