欅坂46平手友梨奈センターシングル楽曲解説 17年4月「不協和音」10月「風に吹かれても」

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欅坂46の平手友梨奈がセンターを努めるシングル曲「不協和音」と「風に吹かれても」の2曲を、個人の見解を含めながら解説していきます。

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「不協和音」

おそらく世間的には紅白で2度披露されたこの曲が一番有名だろう。1度目は鈴本が失神して倒れ、平手は満身創痍で手を震わせていた。リベンジに成功した2度目では魔に憑かれたような笑みを浮かべる。怖。一般人が欅に対して思うイメージ「暗い」「反抗的」「平手とその他バックダンサー」「髪を振り乱して踊る」そして「なんだか知らないけどすぐ倒れる」全部この曲が元凶である。何しろMVの冒頭から既に倒れてる。

一時は封印されてたりとエピソード満載なためファンは不協和音を「魔曲」と呼ぶが、音作り自体はダサさとカッコ良さが共存していて耳に心地いい。誰もがビビったイントロのとぐろを巻く分厚いシンセの音色。一昔どころか二昔も前のバブル期に散々使い古され、現代ではクソダサ過ぎて誰も使わなくなった音。それをあえてブースト全開にして使った。悪く言えばハッタリ。だがそのハッタリが効いた。音色とハサミは使いよう。ラテン調のカッティングも同様。

歌詞は何やら物騒な言葉が並ぶ。「仲間からも撃たれるとは」「抹殺してから」…秋元康、少し配慮が足りないなと思った。そして有名な「僕は嫌だ」のセリフ。3回あるうちの2回目は欅坂に棲息するタヌキこと長濱ねるが担当しているが、如何せん舌足らずでキュートな声のため曲中では思いっきり浮くハメに。聴き手は皆ここでガクッとコケた。

欅のムードメーカー齋藤冬優花はねるの物真似が上手で、「ぼかぁ嫌らー」ともはやネタ状態でメンバーを笑わせていた。そう、まだグループのムードは良好だった。時々タヌキと他メンバーとの軋轢はあったものの。

なお原田葵。今回も見せ場が用意されている。最奥中央でメンバー数人が集まり小柄な彼女の体を騎馬戦のようにせり上げ、一際高い位置から弓矢を撃つジェスチャーをかます「葵リフト」。もーチョーカッコ可愛いのー。正に仲間からも撃たれるとは。歌番組でこの場面にカメラが向いてなかったりカットされてたりすると自分は機嫌が悪かった。ディスコードディスコードオーディスコードォー!(ここ好き)

発売当時の評判は上々。平手の動きもキレッキレ。この年も好調な滑り出しに思えた。しかし人気メン今泉佑唯は発売三日後に活動休止に入り、平手も右腕の痛みや体調不良を訴える。魔曲が欅を蝕み始める。そして事件は起きた。

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「風に吹かれても」

六月、欅坂の握手会でナイフを所持した男が、平手の列に発煙筒を投げつけ逮捕される事件が起きる。下手すると殺されたかも。警備スタッフへの不信感。センターの重圧。体調不良。「僕は嫌だ」。まだ十代ですもの。平手は無口になり、笑顔は消えてしまった。

そんな時期の五枚目シングル、コンセプトはよりによって「笑顔」。出来る訳ねーだろ。前作で闇墜ちしすぎた反動か、ネアカな曲調は往年のディスコナンバー「ザッツ・ザ・ウェイ」のオマージュ。とはいっても四つ打ちリズム以外はざっくりとしたアコギ主体のトラックで本格ディスコ要素は薄く、ただただ「ザッツァウェーイ」「ザッツァウェイ!」を連発するというシロモノ。その数35回。わはは。「トゥルトゥトゥー」「イエー!」「ホー!」「オーライ!」メンバーのコーラス、いいねぇ、弾けてるねぇ!懸命に平手を鼓舞してるようにも聴こえる。

振り付けは二人づつ向き合って互いの両手を叩く「合いの手ダンス」。メンバー同志がノリノリの笑顔でステップしながら手を叩き合う様子は観ていて微笑ましい。全員、黒タイ黒スーツの男装姿。平手のみメガネ着用。歌詞は少々諦念の入ったドライな恋愛模様。「なるようにしかならないし」「空中を舞っていよう」「人生は風まかせ」「so cool!」…前作とはエラい違いだな、康。

問題は平手さんですよ。МVではコンセプト通りの笑顔、歌詞そのまんま空中に舞う程のはっちゃけぶりで見所満載、完成度高し。しかし歌番組で遂に壊れる。口元で枯葉をフッと吹き、それこそso coolに曲が始まるまではいいのだが、ダンスは適当にこなしてるだけ、笑顔どころか常にブーたれた表情で下を向き口パクすら放棄、終始やる気なしのクソな態度は視聴者に最悪の印象と衝撃を与えた。クソなんて言ってゴメン。でもね、それが当時の偽らざる感想。

男装姿を好まない人も多く、不協和音路線を期待していたファンにディスコ曲のパリピなノリなど伝わるはずもなく、人気売り上げともに今一つ。ここでもっとお茶の間に完璧なパフォーマンスを見せつけることができたら…とはいえ、あの時期の平手の受難の数々を思えば、致し方ないか。平手一強時代に陰りが出てきた。

 

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