自民党総裁選「政策より政局」が争点の背景、候補者まとめ、決選投票の予想も

生活情報

2021年の自民党総裁選は、9月17日告示され、9月29日に投開票がおこなわれます。

ほとんどメディアジャック状態で、盛んに報道されている総裁選の行方は、いったいどうなるのでしょうか。

この記事では、自民党総裁選では「政策より政局」が争点として注目される背景と、各候補者の党内でのポジションのまとめ、それを踏まえた決選投票の予想を紹介します。

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自民党総裁選で「政策より政局」が争点になる背景とは?

日本の内閣総理大臣は、慣習的に、政権与党の代表が就任する仕組みになっています。

実態として次の総理大臣を選ぶことになる自民党総裁選についても、多くの国民は意見を直接反映することができないものです。

もちろん、与党が実際に主導している政治の印象は、直近の国政選挙に少なからず影響します。

ところが、他派閥からの働きかけもあって自民党内で「菅降ろし」の流れが決定的となったのは、ようやくこの9月になってからでした。

与党としては、昨今の社会情勢下で日程を保留したままだった、任期満了に伴う10月の衆院選のほか、来年7月の参院選でのねじれを回避したい思惑なども絡む、非常に重大な局面を迎えています。

総裁選は「政策より政局」が争点になりやすい

総裁選はあくまで党内人事の問題であり、候補者の政策的立場の話は、むしろ重要な争点ではありません。

それでも総裁選に関連する報道が激化し、世論の注目が集まっているように見えるのは、与党の派閥間の権謀術数が渦巻く「権力闘争」や「人事」がワイドショー的な見世物として人気が高く、マスメディアにとって「数字がとれる」題材だからです。

実際に、状勢が読みきれない今回の総裁選についても、「特に50代以上の男性にとっては「大好物」と言ってもいい」などと解説されています。


また、国民が投票する国政選挙では、公職選挙法の関係で報道内容に制限がかかるのですが、党内人事にすぎない総裁選に関しては、メディアとしてもそれほどブレーキを踏む必要がないといった事情も。

こういった背景から、自民党総裁選の関連報道では「政策より政局」に争点があるものとして扱われやすいのです。

自民党総裁選の仕組み・派閥の関係を無視できない理由

今回の総裁選は9月17日告示、9月29日に投開票が行われる日程です。

自民党総裁選は、それぞれ382票ある「国会議員票」と「党員票」からなる、合計764票の過半数の行方で争われます。

このうち「党員票」は、日本全国の自民党員・党友による党員投票で配分が決まるもの。今回は28日までに110万人ほどが投票することになる見通しです。

今回の総裁選のように、党員投票まで行う「フルスペック」のかたちで、実質的に「次の首相を選ぶ」ことになる総裁選は2008年以来となります。

「党員票」はドント方式の比例制であり、数の上では同数ある議員票を固めるほうが戦略上重要であることから、総裁選の状勢を占うためには、党内派閥ごとの政局的な根回しの話を避けて通ることができません。

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自民党総裁選の候補者まとめ 「政策より政局」の観点から見た違いは?

岸田文雄 「二階降ろし」を決定づけた立役者

今回の自民党総裁選は、選挙に出馬している、岸田氏・高市氏・野田氏・河野氏の4人で争われます。

岸田文雄氏(前政策調整会長)は、派閥としては、46人が所属する岸田派を率いている人物。

出馬表明で「総裁以外の党役員の任期を1期1年、連続3期までとする」と宣言し、すでに5年ものあいだポストに居座り続けている二階幹事長を追放しようとする、「二階降ろし」の流れを決定づけた立役者ともいえる存在です。

二階幹事長に対する党内の反発は強く、現職の菅総理が安倍前総理からの支援を絶たれることになったのも、一連の「二階降ろし」に原因があります。

岸田氏は、安倍氏の最側近だった今井尚哉(いまい たかや)元首相補佐官と繋がりがあるとされており、今回の「二階降ろし」の流れは、安倍陣営との思惑が一致した結果だったとも噂されます。

次期総理大臣候補とされる岸田文雄の家系図と本当の英語力についての記事もどうぞ。

高市早苗 「弁が立つ」ものの、背後には安倍陣営の影も?

一方で、安倍陣営のなかには、無派閥の高市早苗(前総務相)を支援する議員も少なくありません。

高市氏は、党内のポジション的には安倍氏に近い右派政治家。

人物としては、演説が上手く「弁が立つ」ことで定評があり、勝てば日本史上初の女性総理大臣になるという期待も背負います。

しかし、無派閥であることから、現実的には高市氏の勝ち筋は見出しづらいでしょう。

そもそも、出馬に必要な推薦人を細田派から借りるにあたっては、今井氏の働きかけがあったという噂もあり、背後には安倍陣営の影がうかがわれます。

また、安倍氏自身の本命は岸田氏であるとの見方も根強く、過半数票を集めにくい状勢にあって一定数の票を集めることはあっても、本命候補になるのは難しそうです。

野田聖子 人々の「多様性」を重視、世間的なイメージには不安も

高市氏と同じく女性の候補者として、野田聖子(幹事長代行)がいます。

野田氏は、ポジション的には中道で、非常に「リベラルっぽい」ことを言っているように見える政治家。

総裁選の候補者らが集まった討論番組のなかでも、「多様性」をキーワードに、女性・子ども・障害者の政策的支援に積極的な姿勢を打ち出していました。

その一方で、夫が元暴力団員であると報じた週刊誌記事が過去に出たことがあり、それが事実かはともかくとしても、世間的なイメージ面では不安があります。

総裁選を左右する投票権を持っている人たちにとっては、「多様性」といったキーワードは訴求しないだろうことからも、特に今回の総裁選においては、高市氏と同様、本命候補にはならなさそうです。

河野太郎 若手支持などを集めて岸田氏との決選投票を狙う

そこで、岸田氏の実質的な対立候補と目されるのが、河野太郎(行政改革担当大臣)です。


自身の所属派閥である麻生派のほか、菅氏の陣営や、従来の党内派閥のあり方に不満を抱いていた若手議員からの支持も集めています。

小泉進次郎氏は、最大派閥・細田派による「河野外し」の流れがあることを念頭に、以下のように熱弁。

「これは言い換えれば河野太郎は絶対にダメだということ。その一点をもってしても、誰が自民党を、日本を変えられる新しいタイプのリーダーか明らかだ」
スポニチ 自民党“人気トリオ”打算だらけ合体 進次郎氏は“ポエム答弁”「河野太郎自身が党風一新」より小泉氏の発言を一部引用

動向が注目されていた石破茂(元幹事長)についても、当初は即答を避けていたものの、河野氏の支援に回る見通しです。

河野氏にとっては、安倍・麻生両氏を積極的に批判していた石破氏との過度な接近は、麻生派の一員としては好ましくない不安要素ですが、こういった支援を取り付けたことで、総裁選は河野氏と岸田氏との決選投票に持ちこまれる可能性が高くなっています。

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自民党総裁選は決選投票になる?相次ぐ「自主投票とする方針」で票が割れる予想

大方の予想として、高市・野田の両氏は善戦しないだろうことと、派閥ごとの票の取りまとめが進まないことからも、今回の総裁選は、岸田氏と河野氏との決選投票に持ちこまれると予想されています。

派閥ごとの票の取りまとめが進まないというのは、多くの派閥が今回の投票について「自主投票とする方針」を表明しているためです。

実際、河野氏が所属する麻生派に続いて、竹下・二階・石原派でも、派閥としては投票先を取りまとめることはせず、建前上は自主投票にすると表明されています。

こうした表明が相次いだ背景には、今回の総裁選が国政選挙も見越した重要な時機に重なることからも、党員の意見が十分に反映されているように見せたいという、党内の「ガス抜き」的な意味あいもあります。

党人事としては、議員票の行方が割れるほどに、総裁選の結果が個人の自主投票によるものだと印象づけられ、あくまで公正な選挙の結果として岸田・河野の決選投票に持ちこまれたことを演出できる思惑があるのでしょう。

さいごに

決選投票では票の配分が変わり、国会議員票382票と、都道府県連に1票ずつ割り振られた47票からなる、合計429票で争われます。また、決選投票は過半数争いではなく、その場で多数票を獲った側が「勝者」になります。

仮に、岸田・河野両氏の決選投票になれば、各派閥とも投票先を一本化してくる可能性が高いです。

そうなった場合のキーポイントとしては、特に安倍派がどちらの支援に付くかが注目されます。しかし、この点がどうなるかは、9月29日になって、蓋を開けてみないことにはわかりません。

実際に決選投票になるかも含めて、総裁選の結果がどうなって、それが自民党内でどのように受けとめられるかに注目したいものです。

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