BON JOVI アルバム「ディス・ハウス・イズ・ノット・フォー・セール」感想【後編】

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前編では、アメリカのモンスター・バンド、ボン・ジョヴィの最も新しいアルバムとなる2016年のアルバム「ディス・ハウス・イズ・ノット・フォー・セール」の デラックス・エディションに収録された1曲目の「This House Is Not For Sale」から10曲目の「God Bless This Mess」までを取り上げ、曲についての感想を、バンドのヴォーカルであり、メイン(ソング)ライターのジョンの発言と歌詞の読み解きを中心にまとめてきました。

それでは、ここから後編となります。後編は11曲目の「Reunion」から「Touch Of Gray」までとなります。前編と比べると、歌詞も曲調も明るいものが多い気がしますが、この記事を見て下さっている皆さんはどう感じられるでしょうか?私のおすすめは、「I Will Drive You Home」です。この曲ならいつまでも聴いていられます!皆さんも、お気に入りの曲を見つけてくださいね!

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11.Reunion(リユニオン) 00:04:14

カントリー調のアコースティック・ギターの音で曲は始まります。BON JOVIでカントリーな曲と言えば、アルバム「Lost Highway」を思い起こさせますね。reunion(リユニオン)の意味は 一度離れてから再び集まる、ということ。この曲には、ジョンの歌手としての人生が歌い込まれている気がします。近年は写真を撮ることが趣味の一つとして加わったというジョン。人生を見つめなおしてなお、自分の存在に誇りを持つジョンの姿は、私達の目にとてもまぶしく映ります。いつまでも壮健で、曲を作り、歌い続けてほしいものです。

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12.Come On Up To Our House(カム・オン・アップ・トゥ・アワ・ハウス) 00:04:36

ボーナストラック前の最後の曲です。「This House Is Not For Sale」は「家へ帰ろう」という内容でしたが、この曲は対称的に「俺たちの家へ来なよ」と歌っています。ジョンはインタビューで、このアルバムのレコーディングを“僕”から“僕たち”へ移行する感じ」で、「場所なんかどうでもいいんだ。大切な友達と過ごすこと、それが一番だね。」と語っています。家(BON JOVI)を支えてきた4つの壁(メンバー)と、家へと遊びにやってくる人々(ファンの私達)。ジョンはいつも自分達を支えてくれるスタッフやファンの皆の事を忘れず、心に留め置いてくれます。私達も声援を送りたくなりますね。

13.Real Love(リアル・ラヴ) (日本盤&海外デラックス盤ボーナス・トラック) 00:04:33

ピアノが流れる室内を思い起こさせる序盤から、物語は始まります。決して劇的ではありませんが、落ち着いた曲調で「Real Love」というタイトル通り、ジョンが真の愛について歌っています。愛し合う恋人たちの日常でもあり、特別な日にもなる大切でかけがえのない思い出のワンシーン。「胸が張り裂けそうになるなら それこそが真の愛」。ジョンも奥様と恋愛をして、こんな経験をしたのでしょうか。一生懸命愛してると伝えたくて悩んでいる若きジョンの姿が、ここにはあります。

14.All Hail The King(オール・ヘイル・ザ・キング )(日本盤&海外デラックス盤ボーナス・トラック) 00:04:54

ジョンはライヴでの自分を「王冠を被った王様じゃないんだ」と語っていたことがあります。そして、「俺が王様だったとしても、持っているのは金でも黄金でもない。自分の魂だけだ」とも言っています。この歌にも歌詞として出てきますね。王冠は「偉ぶっている権力の証だよ。俺はセレブだ権力を持つ有名人だともてはやされる前に、BON JOVIというバンドのメンバーで、ただの歌とギターに夢中な一人の男だよ」と、ジョンは自分自身の確固たる、揺るぎない信念を隠しません。俳優でもあるジョンは、今までさぞかし様々な誘惑や事件を目にしてきたと思いますが、それでも私達が安心して彼を見ていられるのは、照れ屋で優しいジョンがジョンであるから。若き日から「Keep The Faith(信念を貫け)」!と叫んでいたジョンも58歳。白髪が目立つようになりましたが、相変わらずのカッコよさで私達を魅了してくれます。これからも、彼の活動から目が離せません!

15.We Don’t Run(ウィ・ドント・ラン) (日本盤&海外デラックス盤ボーナス・トラック) 00:03:18

「 We Don’t Run」で注目したいのは、ジョンが主語を「I」にしていないこと。「俺たちは逃げない」。それは、ジョンがBON JOVIのメンバーと共鳴しているからこそです。かつてリッチーの脱退を「山に落ちる雷」のように衝撃的で多大な影響があることだと表現していたジョンは、「(リッチーが脱退して流した)涙の一粒一粒と、俺が生まれ落ちたこの土(BON JOVIというバンド)に祝福を」と歌っています。「俺が今も信じているのは、お前がいるからからこそだ」。これは、かつてリッチーがメンバーとして在籍していた頃、ジョンがよくリッチーに言っていた言葉です。やはり、リッチーが抜けて寂しいのでしょうか…このアルバム「This House Is Not for Sale」には、ジョンからリッチーへのラブコールが散りばめられている気がします。ジョンが信念を貫いた先に、彼が待っているといいですね。ブックレットではジョンの言葉が引用されています。「アルバムが“I”を主語に始まり、最後が“We”となって終わることは分かっていた」と。

16.I Will Drive You Home(アイ・ウィル・ドライヴ・ユー・ホーム) (日本盤&海外デラックス盤ボーナス・トラック) 00:04:41

BON JOVIでドライブや車を扱った曲というと「Fast Cars」や「Lost Highway」が代表的な曲ですが、この曲はしっとりしたバラード。しかし、「車で君を家まで送るよ」と歌いながら、はっきりした愛の言葉は他には出てきません。それはまるでドライブが照れ隠しのようです。恋のライバル達を連想させる「そいつら」という歌詞だったり、エンジンやらカーブといった車の話に没頭するジョンをイメージさせる歌詞だったりと、私達の想像力を刺激してくれます。曲の途中で「伝えておきたいんだ」というジョン。続けてどういう言葉をかけてくれるのか、期待が膨らみますよね。ジョンとデートしているみたいで、ファンにはたまらない一曲と言えるでしょう。

17.Goodnight New York(グッドナイト・ニューヨーク) (日本盤&海外デラックス盤ボーナス・トラック) 00:03:53

マンハッタンの向い、二ュージャージー出身でニューヨークをこよなく愛するジョンとBON JOVIのメンバー。9.11という試練がアメリカを襲った時も、傷ついた人々とN.Yのためにシティの真ん中、タイムズ・スクエアで勇気あるライブを行っています。そこで選ばれた曲は「It’s My Life 」を始めとしたセットリストで、どの曲も皆の心を癒し、元気づける名曲ばかりです。

のち、2010年に「ニューイヤーズ・イヴ」という映画では、大晦日のカウントダウンイベントの様子が描かれていますが、そこにジョンが出演しています。「目を閉じたりしないでくれ この街が喋れたらいいのにね」という歌詞は、ジョンが以前語っていた言葉と同じです。このニューヨークという都市に捧げられたジョンとメンバーの思いは、並大抵ではありません。興味のある方は、2002年度のタイムズ・スクエアでのライブ映像を探してみてください。アメリカの大きな星条旗を腰に巻くように下げて演奏するリッチーと、パワフルなジョンのパフォーマンスが、とても格好いいですよ~‼️

18.Touch Of Gray(タッチ・オブ・グレイ )(日本盤ボーナス・トラック) 00:04:06

一見、政治や社会性をテーマにしたような歌詞が並びますが、そこはやはりジョン。愛のメッセージを盛り込んでいます。「俺が囁いたら、お前は耳を傾けてくれるかい お前が叫んだら、俺は答えるのだろうか」。ジョンは、今まで男女の愛から人間的な愛まで、様々な愛の形を歌って来ましたが、この曲では「赦(ゆる)しと、やり直すチャンス」と、より多くの人々への愛に焦点を当てています。

人種や社会的な多様性に溢れたアメリカという国で活動するジョンは、こういった歌を介して、日本へアメリカの姿の一端を見せてくれている気がします。日本盤のボーナストラックに選ばれた「Touch Of Grey」。「アメリカを理解してほしい。愛してほしい。」そんなジョンの気持ちが伝わってくるようです。日本の皆はジョンにとって「TOMODACHI(トモダチ)」なのですから。

後編のまとめ

以上18曲が、デラックス・エディションには収録されています。「 We Don’t Run」のようなハードな曲から「Born Again Tomorrow」の劇的なロック、「I Will Drive You Home」のラブ・バラードと、どんな時でもそばに置ける曲ばかりです。「BON JOVI 2020」のリリースが延期になり、不安の中過ごされている方も多くいらっしゃると思います。プレイヤーをONにするだけでいい。BON JOVIの曲を聞いて、元気を出してほしい…ジョンならそう言うでしょう。BON JOVIのNEWアルバムリリースと来日を楽しみに、皆でこの難局を乗り切りたいですね。「BE STRONG」!!

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